プロパンガスとは?

LPガスの性質

  • LPガスは空気より重く、漏れると低いところや物かげにたまります。
  • LPガスは空気中に1.8%~9.5%混じったとき、着火源があると燃えます。
  • 気体のLPガスは冷却したり圧力を加えると簡単に液化します。
  • LPガスは無色無臭ですが、漏れたときにわかるように腐った玉 ネギのような臭いがつけてあります。
  • 人体に有害な一酸化炭素(CO)は含まれていませんが、換気不足などで不完全燃焼を起こすとCOを発生します。

LPガスはクリーンエネルギー

 LPガスは現在、私たちのかけがえのない地球が直面 している地球温暖化や酸性雨そしてオゾン層の破壊といった環境問題にも対応して、一般 家庭や産業用、自動車燃料といった我々の生活を支えるクリーンなエネルギーとして期待されています。
 LPガスは地球温暖化の原因とされる(二酸化炭素)の排出量が他の化石燃料に比べて少なく、酸性雨に対しても窒素分を全く含まず、硫黄分もほとんど含んでいませんので、SOx(硫黄酸化物)・NOx(窒素酸化物)対策として、有効なエネルギーといえます。
 また、オゾン層の破壊につながる特定フロンに代わる物質として、ほとんどの分野でエアゾール用としてLPガスが使用されています。

LPガスの生産と需給状況

日本におけるLPガスの本格的な普及は、採掘された原油の随伴ガスとして焼却されていたボイルオフガスを分離・抽出・液化し、中東から日本へ輸入することから始まりました。
日本では、現在、年間約1,900万トンのLPガスを、家庭業務用をはじめ自動車用や工業用など幅広い分野で使用しており、その消費量 は国内一次エネルギーの5%を占めるに至りました。
また、全国隈なく供給する日本のLPガス流通システムは、利便性の高いものでありますが、更に、規制の緩和により、国内流通 経路の短縮化等を図る物流の合理化が積極的に進められている。

豊かな暮らしを快適に支えるLPガス

現在、LPガスの消費世帯数は約2,500万。
これは、日本における全世帯数の約54%にも達します。
その用途も、家庭業務用燃料のほか、自動車の燃料、食品加工や農業用など多岐に広がっており、近未来的には、燃料電池など環境にやさしいエネルギーとして、新たな活躍の場が期待されています。
LPガスが、このように暮らしのさまざまな場面で使われている背景には、そのすぐれた可搬性があります。
しかも、より利便性の高い新供給システムの開発により、暮らしを快適に支えるLPガスは、今後、さらに普及していくものと予測されます。

支持されるエネルギーとして

クリーンで地震災害に強く、安全性の高いLPガスは、需要の拡大が見込まれており、エネルギー産業におけるポジションもさらに高まると予想されています。
そうした中で1997年(平成9年)に改正された「液化石油ガス法」を受け、LPガス業界では行政と歩調を合わせながら、保安の確保と取引の適正化に取り組んでおり、より一層の消費者満足実現のため、今後とも業界をあげてさまざまな努力を重ねていきたいと考えています。

日通プロパン 株式会社 中屋